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仮想通貨リップル(Ripple)とは?特徴や利用方法を徹底解説

マネーフォワードモール編集部


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Ripple(リップル)とは?どんな特徴をもっているの?

リップルは、ビットコインやイーサリアムのような管理者のない仮想通貨ではなくリップル社(Ripple Inc.)が発行・管理する通貨です。日本国内でも人気がある仮想通貨のため一般的にはリップルと呼ばれていますが、正確にはリップルはプロジェクトの総称で通貨としての正式名称はXRPと表します。

ビットコインとの違い

リップルの特徴としてあげられるポイントは、送金スピードです。送金にかかる時間が4秒程度と、瞬時に完了するため実用的な仮想通貨として期待が集まっています。これはビットコインの送金時間である10分、ライトコインの2.5分と比較しても速い送金スピードであるといえます。発行総数は1,000億XRPで、ビットコインの発行の上限である約2,100万BTCと比較すると、多く設定されています。

しかし、XRPはリップル社が提供する国際送金システムにて使われる度に消滅していくので、単価が低くても将来的に希少性が高まっていく仕組みが採用されています。ビットコインのように、中央に管理者がいない仮想通貨を支える技術である、ブロックチェーンではなくXRP ledgerという技術が使われていることも大きな特徴です。 

銀行との連携

リップル社の送金システムは世界中の金融機関等から注目を集めており、数々の銀行から実用化に向けた実験が進められています。2018年春には世界に先駆けて韓国のウリィ銀行で実用化がスタートしたことでも話題になりました。

リップル社は金融機関の他にもGoogleなど多くの世界的企業が出資していたり、業務提携を結んでいます。日本でもSBIホールディングスが出資して、アジア圏でビジネス展開を目的としたSBIリップルアジア社を設立しています。各種金融機関と協力して実験を進めたり送金用のスマホ向けアプリをリリースしています。

Ripple(リップル)のメリット・デメリット

メリット1.決済スピードが速い

リップルの最大の特徴は、決済スピードが速いことです。1件あたりの送金にかかる時間は1~4秒程度で、ビットコインなどと比べても、かなり短時間での送金が可能です。この瞬時取引を可能にしているのが「承認者」と「IOU取引」という2つのポイントです。

・承認者
リップルは取引の承認に関して仮想通貨には珍しく、発行元であるリップル社により承認する人が決められます。中央の管理者が存在せず取引を行うことができる技術であるブロックチェーンを利用せず、あえて中央管理する存在を設けることで決済時間の大幅短縮を実現しているようです。

・IOU取引
IOUとはI owe you(私はあなたに借りがあるという意味)の頭文字を取った名称で、借用書や小切手のようなものだと考えるとイメージしやすいかもしれません。IOU取引ではリップルネットワークに事前にお金を預けると、同額のIOUが発行されます。実際のお金を取引するのではなく、代用品を用いることで決済手数料と決済の時間が短縮されます。

メリット2.世界的にビジネス展開をしている

リップルは100を超える金融機関や企業とパートナーシップを結んでいます。連携先はアメリカンエキスプレスやIBM、JPモルガンなどの大企業から、タイやシンガポール、イングランドの中央銀行、国内では三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャル・グループ、三井住友信託銀行、SBIホールディングスなど実に幅広く、注目度がうかがえます。国内外のさまざまな金融機関などで実験が進められており、順次実用化される見込みです。

リップルは上記のような実績から実現性が高いと評価されることが多く、リップルが投機対象として(今後さらに価格が上昇すると)期待される一つの要因でもあります。もちろん実現性が高いからといって、必ず投機対象として安全だとも言い切れませんが、広く数々の銀行や大企業と提携しているという面は、将来性や安定性を図る上で大切な要素だと言えるでしょう。

メリット3.国内でも購入できる

日本国内にある仮想通貨取引所が取り扱っている仮想通貨の種類は海外と比べると、それほど多くありません。しかし、リップルは日本でも複数の仮想通貨取引所で上場している(取り扱われている)ため、簡単に購入することができます。

デメリット1.中央集権型

リップルは非常に取引時間が短いのですが、それはリップル社が定めた承認者が取引の承認を行うという面が大きく影響しています。仮想通貨の多くは「どの国の人でも平等に使えるように」と、分散型のシステムが用いられることがほとんどなので、リップルの存在はある意味で特殊です。リップル社は将来的に分散型ネットワークへ移行すると発表していますが、その時期は明らかにされていません。なかには、中央集権型の運営はリスクを伴うと指摘する人もいます。一つの企業がプロジェクトを管理しているため、万が一リップル社が倒産した場合に仮想通貨リップルの価格がどうなるか分からないというリスクも考えなくてはなりません。

デメリット2. 相場が不安定

これは仮想通貨全体にいえることですが、実際に購入する前に相場が大きく動く市場であることを念頭に置く必要があります。2019年1月時点では1XRP=約35円でしたが、2017年末から2018年始めにかけては380円近くまで価格が上昇したこともあります。単純計算でも1年たらずで10倍ほど値段が変動していることが分かります。2018年以降は仮想通貨市場全体の価格変動が落ち着いているため、リップルの価格も落ち着いていますが、リップルが実用化される期待から再び価格が上昇すると予想する人もいるようです。リップルの取引によって利益を得ようと考えるのであれば、購入するタイミングを見極める目も必要になってきます。

Ripple(リップル)に期待される活用方法

メリットとデメリットはあるものの、多くの人に注目されるリップルというプロジェクトは何を目指し、どのような期待をされているのでしょうか?リップルは国際送金をよりスピーディかつ安価に行うために開発されたシステムです。銀行から国際送金をしたことがある人なら分かるかも知れませんが銀行を利用した国際送金では送金完了までに数日かかるうえに、利用する金融機関によって金額の違いはあるものの、手数料も数千円ほどかかってしまいます。

しかし、リップル社のネットワークを利用して送金を行えば、世界のどこからでも即時送金が可能になる上に手数料もごく少額に抑えられます。そのリップルネットワークでブリッジ通貨(通貨間の橋渡しとなる通貨)として使われるのがXRPという仮想通貨です。従来の銀行間送金システムだと、日本からアメリカに送金する場合は以下の手数料が必要となります。

・送金手数料
送金手数料とは、送金をしてもらう銀行に支払う振込みの際にかかる手数料のことです。海外送金を行う時に必要となり手数料は各銀行によって設定されています。

・外国為替手数料
一般的に海外の送金を行う時は、円から外貨へ両替してから送金されますが、その際の両替にかかる手数料が外国為替手数料です。両替にかかる手数料は銀行が独自に設定しており、銀行が外貨を売る時のレートが適応されます。同じ、通貨で送金をする場合には両替の必要はないため外国為替手数料はかかりませんが、リフティングチャージと呼ばれる手数料が発生します。この手数料は、同一の通貨のまま送金する際にかかる手数料で全ての銀行で設けている訳ではなく、発生する銀行と発生しない、もしくは安い銀行もあります。

・中継銀行手数料
中継銀行手数料とはコルレスチャージとも呼ばれる手数料です。日本から海外へ送金する際に、自分の振り込んだ銀行と海外で受け取りが行われる銀行が連携していない場合があります。その際には、送金元と送金先の間に中継を行う銀行(コルレス銀行と呼ばれます)を通して送金することになります。

・受取手数料
最後の手数料は、送金が完了して受け取りを行った銀行に支払う手数料が受取手数料です。

今までの海外への送金では上記の手数料の全て、もしくはいずれかが必要になります。手数料は金額や送金する国によって異なりますが、最低でも3,000円以上かかってしまいます。また、すべての作業は銀行の営業時間内で行われるため送金完了まで時間がかかります。しかし、リップルネットワークを利用すればネットワーク上の手続きから即時送金が可能です。

Ripple(リップル)の歩み

Ripple(リップル)の歴史

仮想通貨としてリップルが誕生したのは2013年のことですが、構想自体はそれより10年近く前の2004年からありました。2009年にビットコインが誕生してからネットワークの開発が一気に進み、仮想通貨リップルが誕生しました。リップルがこれまでシェアを拡大していったのは、決済スピードが早いなどの特徴も当然大きく影響していますが、運営に優秀な人材が揃っていたことも要因の一つだと考えられます。

2011年にはビットコインの開発に携わり、一時期はビットコイン取引で世界最大級の取引量を誇るビットコイン交換所になっていたMt.Goxの創業者としても知られるジェッド・マカレブ氏が開発に参加しました。2012年には世界で2億人以上のユーザーをもつ決済サービスとして知られるPaypal開発者のひとりのクリス・ラーセン氏も参加しています。また、リップル社の顧問やアドバイザーには、経済学者をはじめFRB法律顧問・ホワイトハウスの経済顧問・米国務省官僚経験者など有名な方々が名を連ねています。

リップルは、これらの優秀な人材の戦略により規模を拡大していき、それまで1XRP=1円以下だった価格が2017年夏には20円を突破しています。2017年末にかけて仮想通貨市場の注目度の高まりとともに、大手企業との提携など良いニュースも追い風となって12月には価格が100円台まで上昇しました。

Ripple(リップル)今後の予想

リップルに多額の出資を行っている企業の代表の中には2018年末までに1XRP=1,000円を超えると予想する人もいました。予想の理由として多くの金融機関で実用化が開始されることを要因としていたようです。逆に、海外メディアではもっと厳しい意見も見受けられました。

The Economy Forecast Agencyという法人顧客の長期金融市場予測に特化した企業からは2018年末には、1XRP=0.08ドル(約9円)まで下がると予想されていました。その他にも厳しい予想や評価がされているものの、リップルの送金システムが実用化されると、少なからず価格は上昇はするのではないかと言われています。

参考:The Economy Forecast Agency

Ripple(リップル)の保管方法

ハッキングや不正アクセスなど万が一の事態に備えるためには、保有するリップルなどの仮想通貨を安全に管理する必要があります。仮想通貨を保管するためにはウォレットを利用します。ウォレットは仮想通貨を保管するための電子上の財布のようなものですが、以下のような種類があります。

・オンライン上で保管できるウェブウォレット
ウェブウォレットとはネット上のウェブサービスであるウォレットを利用する管理方法です。IDとパスワードを設定し、無料で利用できる上に利便性が高いという点がメリットですが、インターネットに接続されている環境で保管するため、外部からの攻撃やハッキングに脆いというデメリットがあります。頻繁に取引をする場合や、初心者の方、少額しか保有しておらず、安全性よりも利便性を重視する方が一般的に利用するのがウェブウォレットです。

・パソコンで管理するデスクトップ(ソフトウェア)ウォレット
デスクトップ(ソフトウェア)ウォレットとは、自分がもつパソコンにウォレットのソフトウェアをインストールして、パソコンの中にあるソフトウェアで仮想通貨を保管するウォレットです。インストールしたソフトウェアはインターネットに接続しなくても使えるため、外部からの攻撃に対してウェブウォレットよりは安全だと言われています。

・専用の端末で保管するハードウェアウォレット
3つ目のウォレットはハードウェアウォレットと呼ばれるもので、完全にインターネットからは切り離された状態で仮想通貨を管理することができるウォレットです。USBのような専用の端末は、自ら購入する必要がありますがリップル以外の仮想通貨を管理することもできるため、多くの資産を仮想通貨で保有しており、取引を頻繁に行わない人が利用する傾向があるようです。

保管できる仮想通貨の種類や機能によって値段が変わりますが、購入する際は必ず正規の代理店や公式のHPから購入をすることが大切です。過去に、公式代理店以外のHPで購入したハードウェアウォレットの中には、すでに初期設定が行われており、気にせずにウォレットに保管した仮想通貨が不正に送金されてしまったという事件が起きています。リップルを安全に保管するためには、自分の取引方法に合わせて、使い勝手のよいウォレットを適正に選ぶことが大切です。

実用性を意識したリップル

この記事では仮想通貨リップルについてご紹介しました。リップルは多くの金融機関で利用される予定で、実用性も高いことが特徴です。2018年以降は、仮想通貨全体のバブル的な価格変動の様相は落ち着いてきたとも言われています。このような状況下でも今後期待を集めるのは、リップルのように着実に実現性を高めてきた仮想通貨なのかもしれませんね。

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