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仮想通貨ビットコインキャッシュとは?特徴と利用方法を徹底解説

マネーフォワードモール編集部


仮想通貨記事_50_A

ビットコインキャッシュとは?どんな特徴をもっているの?

ビットコインキャッシュとは、ビットコインからハードフォーク(分裂)して生まれた仮想通貨です。ハードフォークとは、仮想通貨のアップデートです。ビットコインキャッシュが新型だとすれば、ビットコインは旧型であるとイメージすればわかりやすいでしょう。

ビットコインキャッシュは分裂したことによって生まれた仮想通貨であるので、ビットコインも今まで通り存在はしていますが、両者には互換性がなく、ビットコインをビットコインキャッシュの代わりに利用するなどということはできません。一方で、基本的に二つの仮想通貨に利用されている技術などには、そこまで大きな違いはありません。それではなぜ二つに分かれる必要があったのでしょうか。そこには、ビットコインの開発者やビットコインを手にしているユーザーなどの関係が大きく影響しているといわれています。

ビットコインキャッシュ(BCH)の生まれた理由は?

ビットコインキャッシュはどのようにして生まれたのでしょうか。ビットコインキャッシュが誕生するきっかけとなったアップデート内容のひとつに送金取引の時間が短縮というものがあります。ビットコインはブロックチェーンという技術を利用して運営されており、このブロックチェーンにビットコインキャッシュが誕生するに至った原因があります。

原因となったブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンは、一つのサーバーによって一括で管理されるのではなくビットコインのネットワークの参加者が分散して管理を行うP2Pネットワークと呼ばれる管理方法を取っています。この管理方法を採用することによって、ビットコインは特定の団体や個人が中心となって管理や運営を行う中央集権型ではなく、管理や運営を行う団体を必要としない非中央集権型の運営が可能になっています。

ビットコインの特徴を支える仕組みであるブロックチェーン上で仮想通貨の取引が行われた際には、その取引が本当に正しいのかどうかを確認する(承認する)作業が行われます。仮想通貨の取引データは、ある計算式によって暗号化されていて、その暗号を解くことが確認作業となります。暗号を解く作業は、パソコンの計算能力を使って暗号化に利用された計算式に適当な数字を当てはめていくことによって行われます。この暗号を解く確認作業はマイニングと呼ばれ、マイニングを行う人はマイナーと呼ばれます。マイニングに成功した場合、マイナーは新しく発行されるビットコインを報酬として得ることができます。

暗号を解くことによって、正しい取引データだと確認されたデータは集められ、ひとまとまりにされます。ひとまとまりにされた取引データはブロックと呼ばれ、形成されたブロックは過去のブロックと鎖(チェーン)のように繋ぎ合わされます。ビットコインは約10分ごとにブロックが作成されますが、1つのブロックに収めることができる取引データの量(ブロックサイズ)は決まっており、取引データが多い場合にブロックに収まらなかった分は順番待ちになってしまいます。この理由から、ビットコインが取引される量が増えてくることによって順番待ちとなる取引データも増加し、結果的に取引に時間がかかってしまう送金詰まりが起きていました。

送金詰まりを解消するための二つの解決策

取引量の増加による送金詰まりから、送金スピードと送金コストが大幅に抑えられるというビットコインの本来のメリットが失われはじめ、実生活での利用が現実的ではなくなってしまうという可能性もありました。スケーラビティ問題(ブロックサイズにおける問題)ともいわれる、こうした利用者の不満や不安を解消するために様々な策が考えられました。その中で、適当であると判断された解決方法が以下の2つです。

1.ブロックサイズ自体を大きく拡張する方法
2.ブロックサイズはそのままで、取引データを圧縮する方法

1か2どちらのアップデートを行うかで、ビットコインの開発者グループと大勢のマイナーグループの意見は対立し、1のアップデートにはマイナーが2のアップデートに開発者が賛成しました。結果として、2のアップデートがビットコインに行われましたが、マイナーグループが進めた1のアップデートにより2017年8月1日にハードフォークが行われ、ビットコインキャッシュが誕生しました。

ビットコインキャッシュ(BCH)のメリット・デメリット活用方法

ビットコインキャッシュ(BCH)のメリット

ビットコインキャッシュは比較的新しい仮想通貨であり、送金スピードと送金コスト以外の特徴としては、まだビットコインと大きく異なる点はありません。ビットコインキャッシュは、誕生した2017年に多くのユーザーに利用されることを目的として、ビットコインを保有しているユーザーにビットコインと同じ枚数だけ付与されました。そのため、多くの仮想通貨と比べて取引相手が多く、流動性が大きいです。つまり、交換や取引に向いているというメリットがあります。

ビットコインキャッシュ(BCH)のデメリット

ビットコインキャッシュは比較的新しい仮想通貨であり、使用できるサービスや店舗が多くありません。ビットコインからハードフォークした仮想通貨ですが、ビットコインで決済できる場所でビットコインキャッシュが使えるとは限りません。投機的な側面で見ると、ビットコインキャッシュはビットコインの抱える実用化への課題を解決するための生まれた仮想通貨であるため、実生活で利用できる場面が増えれば価格が上昇するのではという意見もあります。

しかし、ビットコインの抱える課題を解決することを目指して作られた仮想通貨はビットコインキャッシュ以外にもあるため、決して価格の上昇が他の仮想通貨と比較して可能性があるとは言い切れません。さらに、ブロックサイズが大きくなったビットコインキャッシュはビットコインに比べて、マイニングを行うために必要なパソコンのスペックが高くなってしまいます。

ビットコインのマイニングは参加すること自体のハードルは低いという特徴がありましたが、ビットコインキャッシュはブロックサイズが大きくなったことで、マイニングへの参加のハードルが高くなったといえます。このことにより、マイニングが一部の限られた人のみで行われる可能性が生まれ、ビットコインの特徴である非中央集権型の運営ではなくなるのではないかと不安視する意見もあります。

ビットコインキャッシュ(BCH)のこれまでの歩み

誕生後初のハードフォーク

ビットコインキャッシュが誕生したのは2017年の8月です。ビットコインからハードフォーク(分裂)し新たな仮想通貨として誕生しました。そのわずか3ヶ月後の、2017年11月に初のハードフォークが実施されました。当時、ビットコインキャッシュでは取引をする人よりも、取引情報を処理し承認を行うことで利益を得るマイナーの数が多いという、アンバランスな状況が起こっていました。こうした問題を解決すべく、調整のためにハードフォークが行われました。

ハードフォーク後の同年12月にはアメリカ最大の仮想通貨取引所である「Coinbase(コインベース)」にてビットコインキャッシュの取扱が行われました。Coinbaseは多くのユーザーが利用する仮想通貨取引所のため、その影響力は大きく、ビットコインキャッシュの価格に大きな影響を与えたといわれています。

ハッシュ・ウォーに発展した2度目のハードフォーク

2018年の11月にビットコインキャッシュは再びハードフォークが行われました。2018年のハードフォークの原因はビットコインキャッシュの開発などを行うBitcoin ABCとBitcoin SV(Satoshi Vision)と呼ばれるグループ間の対立にあるとされています。ビットコインからビットコインキャッシュが生まれるきっかけとなった開発グループでもあるBitcoin ABCが、ビットコインキャッシュを新たなアップデートして、仮想通貨取引所を必要としなくても、異なるブロックチェーンに存在する仮想通貨(トークン)を直接取引できるようにするなどのアップデート案を発表しました。

結局、どちらのアップデートを行うかについては話し合いでは解決がされず、どちらの案を採用したブロックチェーンがマイナーに選ばれるかを争う形となりました。ブロックチェーンは分裂した際により長くブロックが作られたブロックチェーンを正しいものとみなすというルールが採用されているため、マイニングしてもらう割合を競い合うハッシュ・ウォーと呼ばれる騒ぎに発展しました。SNSなどで、Bitcoin SVの代表者がBitcoin ABCの代表者を非難するなど多くの注目を集めました。

結果的にハッシュ・ウォーを経てBitcoin ABCとBitcoin SVが誕生し、多くの仮想通貨取引所はBitcoin ABCを今までのビットコインキャッシュとして扱うことを発表しました。この騒動によって、ビットコインキャッシュのハードフォークが行われている際のブロックチェーンにセキュリティの脆さが指摘され、一時期仮想通貨取引所が入手金を停止するなどの影響がありました。

影響力のある特定の人物の発言によってハードフォークが起きたため、ビットコインから受け継いだ特性である非中央集権が成立していないと疑問視する声もあります。2018年末にかけて大きく注目を集めたビットコインキャッシュですが、今後の価格上昇の可能性がなくなったわけではありません。ビットコインの課題である送金スピードや送金コストを解決し、新たな機能を実装したビットコインキャッシュの可能性に期待する声は根強く残っています。

参考:Bitcoin ABC
参考:Bitcoin SV

ビットコインキャッシュ(BCH)の保管方法

購入したビットコインキャッシュを仮想通貨取引所にそのまま保管することもできますが、独自のウォレットで保管することもできます。ウォレットとは仮想通貨を保管できる電子上の財布のようなものであるとイメージしてください。銘柄ごとに専用のウォレットがあり、ビットコインキャッシュにはビットコインキャッシュのウォレットがあります。

ウォレットに保管しておけば、Coincheck(コインチェック)で仮想通貨が不正に流出した事件のように、取引所がハッキング攻撃を受けるなどで倒産してしまった場合でも仮想通貨を安全に管理することができます。仮想通貨ウォレットには様々な種類があり、それぞれ特徴を持っていて利用方法も様々です。

・ウェブ上にてパスワードで管理するタイプ
・自分のパソコンやスマホにダウンロードして保管するタイプ
・USBのような端末に管理するタイプ

個人のウォレットで行う仮想通貨の保管は、取引所などの倒産リスクなどを軽減することができます。一方で、個人のウォレットに送金する際などに誤送信をした場合や、覚えておかなければならないパスワード(秘密鍵など)を忘れてしまった場合には、二度と仮想通貨を取り戻せないリスクもあります。取引をする頻度や、保有する仮想通貨の額などから自分にあった保管方法を選択してください。

ビットコインから生まれたビットコインキャッシュ

ビットコインのもつ課題を解決することを目的として、ビットコインから分裂するかたちで誕生したビットコインキャッシュ。2018年には多くの注目を集め、一部そのあり方を疑問視された部分もありましたが、決済や送金などに実社会で利用される可能性は低くはないともいわれています。他の多くの仮想通貨と同様に、これから期待される仮想通貨のひとつだといえます。

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