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仮想通貨を作った人たちの想いから見る新しい未来

マネーフォワードモール編集部


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仮想通貨は2017年の末から価格が上昇し、多くの注目を集めました。どのような技術から実現されているかということや、どのような課題を解決する可能性を持つのかに注目されがちですが、誰がどのような目的で作ったものかを知ることでさらに身近に感じることができるかもしれません。

本記事では、ビットコイン、イーサリアム、リップルの3つの仮想通貨を作った人達と、その想いをご紹介します。

仮想通貨(ビットコイン)を作った、匿名の人物サトシ・ナカモト

ビットコインは時価総額が高く認知度の高い仮想通貨です。(2018年11月時点)2017年の年末には価値が高騰し、注目を浴びました。そんなビットコインを作ったとされている人がサトシ・ナカモトです。

2008年に出された論文をもとに数名の技術者がビットコインの開発をしたことにより、登場しました。ビットコインを作った人は日本人なのか?と驚くかもしれませんが、実はサトシ・ナカモトは偽名であると言われており、サトシ・ナカモト本人が誰なのかわからないとされています。

なぜ偽名を使ったのかは諸説ありますが、個人か団体かさえわかっていません。

一方で、開発者であるサトシ・ナカモト沢山のビットコインを持っているのではないかなどと言われています。その額は約100万BTCだという推測がブロックチェーン研究者のSergio Demian Lerner(セルジオ・デミアン・ラーナー)氏によってなされました。それほど多くのビットコインを持っているからこそ、課税対象となることや犯罪に巻き込まれるなどを恐れて公表しないという可能性もあるかもしれません。

しかし、最近になって自分がサトシ・ナカモトだと公言した人が出てきました。その人物とはオーストラリア人で発明家兼実業家のクレイグ・スティーブン・ライト氏です。自身がサトシ・ナカモトであることを発言し大きな注目を集めました。本当にサトシ・ナカモトであるかは不明ですが、他にサトシ・ナカモトであると自称している人はおらず、現状はクレイグ氏がサトシ・ナカモトかもしれないと言われることもあります。

しかし、確定にはいたっていません。

サトシ・ナカモトはなぜ仮想通貨(ビットコイン)を作ったのか?

そもそもビットコインはどのような背景や想いを持って作られたのでしょうか?サトシ・ナカモトがビットコインを作成した詳しい背景や動機について発表されている論文では語られていません。論文で語られている内容は、P2Pネットワーク(参加する人が対等のネットワーク)を利用した、金融機関を通さない電子取引のシステム(ビットコイン)の提案のみです。だからこそ、ビットコインを考えたサトシ・ナカモトの背景や動機に関しては様々な憶測がされているようです。

しばしば語られている憶測としては、送金問題を解決したかったのではないかというものです。海外への送金のコストは高く、送金スピードも速くはないという現状があります。

実際に、ビットコインは送金のスピードや手数料の削減というポイントに注目が集まっているため、サトシ・ナカモトにはこれらを解決したいという想いを持っていたのではないかと想像する人がいるようです。

さらには、ビットコインが考えられた背景には富の集中を防ぎたかったのではないかという想像をする人もいるようです。現在のお金は一部の富裕層(お金持ち)に集中的に集まっていることが現状だと言われています。国際NGO「オックスファム」が2018年の1月に発表した報告書によると、世界で1年間に生み出された富(保有資産の増加分)のうち82%を、世界で最も豊かな上位1%が独占しているそうです。そのような課題解決のひとつの方法として、ビットコインが考えられたのではないかという憶測もあるようです。

その他にも、ビットコインは金融機関などに個人的な決済の情報などを管理されるという現状を変えて、よりプライバシーの保護を守ることが目的ではないかと推測する人もいます。様々な憶測があるものの、サトシ・ナカモトが誰であるかわかっていない以上、ビットコインを作った背景にある想いを特定することはできていません。

参考:Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System|日本語翻訳版

イーサリアムを作った若い天才、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏

ビットコインに次いで有名な仮想通貨はイーサリアムです。開発者はロシア人の天才開発者Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏です。12歳のころには数学の天才と呼ばれ、ビットコインに出会ったのは17歳だそうです。

ヴィタリック氏はビットコインなどの仮想通貨を研究し、19歳でイーサリアムの構想を打ち立てました。この構想が大きな可能性を提示したとされ、現在多くのトークン(既存の仮想通貨をもとに作られた仮想通貨)がイーサリアムの技術をベースに作られています。

ヴィタリック氏は仮想通貨における通貨としての可能性を押し拡げたプラットフォームの可能性に着目しました。

イーサリアムが作られた目的、ヴィタリック氏の想いとは?

イーサリアムは通貨としてだけではなく、仮想通貨を実現するための大切な技術であるブロックチェーンを誰もが利用できるプラットフォームとして作られました。特に大きな特徴としてあげられるのが、スマートコントラストという機能で、日本語に訳すと賢い(smart)、契約(contruct)という意味です。

事前にプログラムされた契約に関する確認や契約内容の実行が第3者を介さずにできる仕組みです。スマートコントラクトは自動販売機に例えられることが多く、自動販売機はお金を入れ、ボタンが押されるという行為が確認できると、該当する飲み物を提供するという契約内容を実行します。この契約内容の実行に関しては、第三者の承認などは必要としません。

この技術を活用すれば、人が今までおこなっていた取引や契約を、人による改ざんが不可能なかたちで自律的にできるようになります。その活用例は、送金だけではなく不動産の契約や、レンタカーのサービスなどさまざまな領域で期待されています。

ヴィタリック氏はどのような想いでイーサリアムを作ったのでしょうか?

ヴィタリック氏がビットコインについて調べる中で、ビットコインの持つ分散というアイディアに興味を持ったそうです。ビットコインは、一つの企業が管理するネットワークではなく、さまざまな人が自らのコンピューターでネットワークを作っているという性質を持ちます。その仕組みを支えるブロッックチェーンという技術を仮想通貨以外の目的に使おうとしている人がいることに気づいたヴィタリック氏は、あらゆる目的のために使うことができるブロックチェーンのプラットフォームを作り出すというアイデアを持ったようです。

そのアイデアがイーサリアムのプロジェクトの核となっているそうです。特定の会社や企業に支配されることなく、分散型にすることより効率的で公平な社会を作りたいという想いがあるようです。

参考:Ethereumホワイトペーパー
参考:Ethereum & the Power of Blockchain|WIRED

リップルを作ったのは3人の天才

リップルは上記でご紹介した2つの仮想通貨とは少し異なる仮想通貨で、Ripple Inc.という会社が管理しています。会社が管理しているという点において、分散型とは若干異なりますが、そんなリップルを作ったのは以下の3人だと言われています。

・Ryan Fugger(ライアン・フガー)氏
・Jed McCaleb(ジェド・マケーレブ)氏
・Chris Larsen(クリス・ラーゼン)氏です。

ライアン氏はリップルの技術根幹であるRipplePay(リップルペイ)を開発しました。RipplePay(リップルペイ)とは支払いシステムでありリップルの支払いシステムの基となっています。このRipplePay(リップルペイ)に新しい技術などが取り込まれることによって今のシステムになっているそうです。

ジェド氏は仮想通貨取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)を創始した人物としても知られており、ライアン氏の開発した技術をベースに、取引の整合性にかかわる技術「コンセンサスアルゴリズム」を開発しました。コンセンサスアルゴリズムとは、どの取引データを正しいものとして承認、記録するかということを決めるためのアルゴリズム(情報の処理方法)です。この、ジェド氏が考えたコンセンスアルゴリズムに基づいて、現在でもリップルの取引では活用されています(2018年11月時点)

3人目のクリス氏はエンジェル投資家の側面もあり、さまざまな事業に融資しており、数々の成功をおさめていることでも有名です。クリス氏がリップルを企業提携させるために、現在のリップル社の前身となるOpenCoin Incを立ち上げリップルの現在を作り上げました。

3人はそれぞれ、各領域の著名人ですが特にクリス氏は「ザッカーバーグを超えた男」とさえ言われているほどの人物です。

その理由として、Facebookを創始した人物であり、世界でも有数の資産家のザッカーバーグ氏の資産、およそ約9兆円を上回るおよそ834億ドル(約9.5兆円)の資産を保有していることがあげられます。

3人の天才がリップルを作った理由

リップルは決済と送金の機能に関わる問題を解決する可能性があると注目されています。現状、海外へ法定通貨を送金する際はいくつかの銀行を中継する必要があり、手間がかかるためその分の手数料がかかってしまいます。そういった問題を解決しようと作成されたのがリップルであると捉えられることが多いのですが、リップルは銀行間の送金問題だけを解決しようと作られたわけではないそうです。

リップル社が提唱している最大の目的は「価値のインターネット」を作ることであるとされています。価値のインターネットとは情報のインターネットの金融版で別々に管理されているネット上の価値を簡単に交換することができるものです。

例えば、クレジットカードやモバイル決済や仮想通貨はそれぞれインターネット上にある価値ですが、それぞれが独立した管理がされています。

そういった、独立して管理されている価値を情報インターネットのように簡単に交換できるようになることで、金融サービスのコストを下げ、お金の移動を高速化することを目指しています。

リップルでは億単位の送金も数秒単位で素早くおこなえることが可能になっています。(2018年11月時点)そういった現状を受けて、ブリッジ通貨としての役割にも注目が集まっています。ブリッジ通貨とは2つの通貨間を取り持つことができる通貨のことです。仮想通貨や法定通貨は多数存在し、その取引の組み合わせは膨大にあります。

しかし、手数料が安く、送金スピードの早い通貨をブリッジ通貨として利用することができれば、そこにかかる手間の削減できます。こうしたブリッジ通貨としてもリップルは期待をされています。

リップルが作られた理由としては、やはり国際送金などにある課題を解決したいという想いからだそうです。従来の送金システムは、リップル曰くディスコが王様だったときに開発された金融インフラであり、その機能がいま期待されているサービスレベルに届いていないのではないかと考え、その解決策としてリップルが作られました。

参考:価値のあるインターネットのビジョン|Ripple
参考:【リップル重役インタビュー】価値のインターネットで世界を変えたい|Cointelegraph

まとめ

今回はビットコイン、イーサリアム、リップルを作った人物の紹介を中心に、仮想通貨がなぜ作られたのかをまとめました。それぞれの通貨の歴史や成り立ちを知ることで、より深く理解することができるのではないでしょうか。将来的に、仮想通貨市場の規模が成長をする可能性もあります。

今回紹介したコインやその他のコインにも注目してみてはいかがでしょうか?

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