新規登録
更新 : 作成 :

仮想通貨のロスカットとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

マネーフォワードモール編集部


thumbnail-131

仮想通貨のことを調べているとロスカットという言葉が出てきます。FXで利用される言葉ですが投資の初心者の方であれば、少し難しい言葉かもしれません。

今回は仮想通貨FXにおけるロスカットについて、仕組みやメリットやデメリットについて解説します。

仮想通貨のロスカットとは?

まずロスカットとは、どのような取引方法で利用されるものか、そしてどのような仕組みで適応されるかについてご紹介します。

仮想通貨FXで使われる仕組み

ロスカットとは、仮想通貨FXで使われる仕組みです。仮想通貨FXではレバレッジをかけた取引が可能であることが特徴です。

レバレッジとは「テコの原理」を示す言葉です。レバレッジを利用することで、預けた資金の数倍の取引をおこなうことができるため、預けた資金よりも大きな額の取引が可能で、一般的には「レバレッジをかける」という言い方をします。レバレッジをかければ預けた資金よりも大きな取引ができるため、より大きな利益を得ることができる可能性があります。

しかし、相場が予想とは異なる動きになると、損失も拡大する可能性があるためハイリスク・ハイリターンな取引方法と言えます。

自動的に決済される仕組み

ロスカットとは各取引所に設定された仕組みのことです。仮想通貨FXにおいて、レバレッジをかけると、損失が増える可能性があることはご紹介しました。レバレッジ取引をおこなえば、大きな取引をすることができるため、場合によっては預け入れた資金を大きく上回る損失を被る可能性もあります。

しかし、ロスカットが適用されれば、投資家が大きな損失を被ってしまうことを避けられる可能性があります。

取引所が定めている一定の基準に損失が到達すると自動的決済がおこなわれるため、損失額が無制限に増える前に取引を強制終了することができます。仮想通貨FXでレバレッジをかけることは大きなリスクを背負うことになりますが、ロスカットという仕組みによって、投資家は大きすぎる損失を被る可能性を低くすることが可能です。

証拠金維持率は取引所ごとに違う

ロスカットは、取引所によって設定されたルールに到達すると適用されると解説しましたが、具体的な適用ルールとは「証拠金維持率を下回った場合」です。そして、証拠金維持率は取引所ごとに違うため、利用する際には事前に確認することが大切です。

また、追証(おいしょう)という制度がある取引所では、証拠金維持率を下回るとロスカットの前に追証という制度が適用されます。追証とは追加で証拠金を支払わなければならない制度で、これを支払わないと取引は強制終了となります。

そのため、追証とはロスカットされる前に含み損(確定していない実質上の損失)が大きくなっていることを知らせるアラートのようなものと考えて良いでしょう。

しかし、追証は取引所によっては設定がない場合もあるため、この点も注意しておきましょう。

ロスカットの2つのメリット

ロスカットの仕組みや発動条件はご紹介しましたが、次はメリットについてご紹介します。ロスカットのメリットとしてあげられるポイントを紹介していきます。

投資家の資産を守る

レバレッジ取引は取引可能な額が増えるため、損失も預け入れた資金以上になってしまう場合があります。あまりにも大きな取引をしている場合には、投資用に想定している資金を失うことも考えられます。

また、投資用に用意した資金だけでは損額を支払うことができず、借金を抱えてしまう人もいるようです。

しかし、ロスカットという仕組みは自動的に適用されるため、大きすぎる損失を被ることを防ぐ可能性があります。投資家保護の措置としてのメリットが考えられます。

損失額を大きくしない

レバレッジは取引所によって設定が違います。5倍のレバレッジがかけられるところもあれば、20倍のところもあります。

例えば、レバレッジを5倍で取引をする場合、預けた資金が10万円なら50万円相当の取引ができます。同様に、20倍のレバレッジで取引をする場合は、預けた資金が10万なら200万円相当の取引が可能になります。このように扱える金額が増えれば増えるほど損失が大きくなる可能性も同様に増えてしまいます。

しかし、ロスカットは設定されたルールをもとに適用されるため、そのような事態になることを未然に防ぐ可能性があります。つまり、損失額が無尽蔵に増えていくことに歯止めをかける役割があります。

ロスカットのデメリット

ロスカットは大きな損失を被らないためには重要な仕組みですが、デメリットとなる場面もあります。ロスカットは確定されていない実質的な損失(含み損)が増えることによって、設定された証拠金維持率を下回ればロスカットは自動的に適用されます。自動的にロスカットがおこなわれることによって、損失を大きくしないためにはメリットがある一方で、投資家の考えとは関係なく適用されてしまいます。この損失を自動的に確定してしまう点がデメリットになり得ます。

デメリットになる理由としては以下のようなパターンがあります。

損失を挽回する機会がなくなる

一般的には相場が一時的に下がった場合でも、長期的に見れば上昇する場合もあります。このような状況の場合には、一時的に損失は出ていても今後仮想通貨の価格が上昇することによって挽回できる可能性があります。

しかし、ロスカットが適用されてしまえば、その機会は失われてしまうことになります。価格の変動が激しい中では、ロスカットがあるためにレバレッジをかけた長期間の取引がおこないにくい可能性があります。

しかし相場が下がると予想できれば早めに決済して、価格が下がりきったところで再度購入すればロスカットによるデメリットは回避できる可能性があります。そのため、ロスカットにおけるデメリットは、投資家の取引方法によっては回避することも可能です。

ロスカットが追いつかないこともある

原則、保証金維持率によって自動的にロスカットされますが、相場が急変した場合などにおいてはロスカットの適用が追いつかない場合もあります。

急激な価格変動によってロスカットが追いつかないと、設定されている証拠金維持率を大きく下回った状態で損失が確定してしまう可能性があります。大幅な損失によって、預け入れをした資金をはるかに超える額の損失を抱える可能性もあります。借金が資金を大きく下回った場合には追加で損失分を支払う必要があるため、この点は気をつけておく必要があります。

ロスカットを避けるための方法

ロスカットが適用されてしまえば取引は終了となりますが、自分が意図するタイミングで損失を確定されてしまうことを避けるにはどのような方法があるのでしょうか?

充分な証拠金を預け入れる

Onbit_By_Money_Forward

ロスカットはが適用される基準は、預け入れた証拠金の維持率であることが一般的です。レバレッジをかけた取引をおこなうときに、預け入れをおこなっている資金(証拠金)が少なければ少ないほど、ロスカットは適応されやすくなってしまいます。

証拠金維持率の計算式は以下のようになっています。

Onbit_By_Money_Forward

例えば、証拠金維持率が50%でロスカットがおこなわれる取引所において、ビットコインのレバレッジ取引をすると仮定します。なお、口座に預け入れている資金(有効証拠金は10万円とします。)

1BTC(ビットコインの単位)が40万円のときにレバレッジ5倍で取引をするのであれば必要証拠金は下記の通りです。

Onbit_By_Money_Forward

1BTC(40万円)の取引をレバレッジ5倍でおこなうには8万円が必要となります。

Onbit_By_Money_Forward

8万円とは別に、預け入れしている証拠金は10万円なので取引前の証拠金維持率は下記になります。

Onbit_By_Money_Forward

証拠金維持率が、50%でロスカットですので

Onbit_By_Money_Forward

10万円が4万円になったとき、つまり6万円の損失が出るとロスカットされてしまう(1BTC=34万円になるとロスカット)となります。

しかし、仮に10万円ではなく、30万円を証拠金として預け入れておけば、26万円の損失が出る(1BTC=14万円になる)までロスカットがされることはありません。つまり充分に証拠金を預け入れておけば、急な仮想通貨の価格変動が起こった際でもロスカットされずに取引を続けることができます。

ロスカットの基準となる証拠金維持率の設定が低い取引所を選ぶ

Onbit_By_Money_Forward

ロスカットを避けるということだけを考えると、証拠金維持率は取引所ごとに違った設定になっているため、できるだけロスカットがおこなわれる証拠金維持率の低い取引所を選ぶことも可能です。

しかし、証拠金維持率が低くロスカットがおこなわれない取引では、いざ価格が急落しロスカットされる際に多額の損失が確定してしまうこともあります。例えば証拠金維持率が20%の取引所で先ほどと同じ条件で取引をする場合を想定してみます。口座に預け入れている資金(有効証拠金)は10万円として1BTC(ビットコインの単位)が40万円のときにレバレッジ5倍で取引をするのであれば必要証拠金は以下になります。

Onbit_By_Money_Forward

先ほどと同様に取引をはじめる前の証拠金維持率は以下になります。

Onbit_By_Money_Forward

証拠金維持率の設定が20パーセントの取引所の場合、ロスカットがおこなわれるのは

Onbit_By_Money_Forward

となり、10万円の証拠金が1万6千円になったとき、つまり損失が8万4千円(1BTC=31万6千円)になるまで取引が可能です。

しかし、ロスカット時には既に証拠金のほとんどが損失となってしまっており、預け入れた10万円を超える損失を被ってしまう可能性もあります。

ロスカットに耐えうる証拠金を充分預け入れて、こまめに損切りをおこなう方がよいのではないでしょうか。

含み損が少ない内に決済する(取引のルールを自分で決める)

ロスカットされにくくするには、含み損が少ない内に決済することが方法として考えられます。

含み損が出てしまったときに早めに損切り(損失を確定させて取引を終了させる)すれば一定の損失は出てしまうものの、ロスカットされる可能性は低くなります。

早めに判断するには決断力が必要になりますが、ロスカットを避ける、または損失を少なく抑えるためには重要なことと考えられます。

これから上がる!という期待を込めて損切りが遅れてしまうということは投資家心理的によくあることなので、投資額の何%の損失が出たら必ず損切りをするというようなルールを設けることも大切かもしれません。

まとめ

ここまで「ロスカット」について解説してきました。専門用語のため言葉だけを聞くと難しく感じやすいですが、その内容は投資家を守るための仕組みです。適用されれば自動的に決済されて損失として確定する可能性がありますが、それはあくまでも投資家が大きな損失を被らないようにするためです。

意図しない場面で適用されないようにするには、投資家自身が気をつけて利用することが大切です。

その他の新着記事一覧はコチラ